中耳


論文と執筆

3.耳管閉塞によるモルモット中耳粘膜の形態変化 Ear Reserch Japan 16: 346-349、 1985. 西澤伸志、平出文久、井上鉄三
    緒言:正常の中耳粘膜上皮の電子顕微鏡による形態学的観察についての報告は、既に数多くみられるが、滲出性中耳炎における中耳の変化についての報告は少ない。われわれはモルモットを用い、滲出性中耳炎モデルを作り中耳粘膜上皮の形態額的変化を走査型電子顕微鏡で観察し、滲出性中耳炎の病態を明らかにしようと試みている。・・・以下省略。

2.放射線によるモルモット中耳病変 Ear Reserch Japan 15: 144-146、 1984. 西澤伸志、平出文久、原田博文、井上鉄三
    
緒言:頭頚部腫瘍に放射線治療を施行すると、滲出性中耳炎を合併することがある。今回、私どもはモルモットの耳管咽頭口を中心に治療用のコバルト60を照射し、中耳粘膜上皮の形態学的変化を走査電子顕微鏡で観察し、その表面微細形態および粘膜下結合組織を検討した。・・・以下省略。

1.モルモット中耳粘膜上皮の表面構造 について Ear Reserch Japan 14: 51-53、 1983. 西澤伸志、平出文久、井上鉄三、細川 智、沢田政道
    中耳粘膜上皮は内胚葉由来の呼吸上皮の一部であり、線毛細胞の存在が知られている。中耳は動物により形態を異ににしているが、同時に線毛細胞の分布状態も異なることが経験的に知られている。今回モルモットの中耳粘膜上皮について線毛細胞、無線毛細胞を走査電子顕微鏡で観察し、線毛細胞の分布状態および無線毛細胞の表面微細形態をヒトを初め他の動物と比較して検討したので報告する。・・・以下省略

学会発表と抄録

5.耳管閉塞によるモルモット中耳の形態変化
 86回日本耳鼻咽喉科学会総会 1985.5.10-12 仙台市
 西澤伸志(社会保健中央総合)、平出文久、井上鉄三(防医大)
     目的:正常モルモットの耳管咽頭開口部を閉塞して、人工的に滲出性中耳炎を作り、鼓膜および骨胞の形態的変化と、中耳粘膜上皮の変化を観察し、滲出性中耳炎の病態を明らかにしようと試みている。・・・以下省略。

4.耳管閉塞によるモルモット中耳粘膜の形態変化
 32回日本基礎耳科学会 1985.2.8-9 東京都
 西澤伸志、平出文久、井上鉄三(防医大)
     緒言:前回我々はモルモットの耳管咽頭口を中心に治療用のコバルト60を照射して、中耳粘膜上皮の形態学的変化を報告した。今回は耳管咽頭口にLAMINARIAを挿入して、耳管を閉塞させ、中耳粘膜上皮の形態学的変化を走査電子顕微鏡で観察し、その表面微細形態を検討した。・・・以下省略。
3.放射線によるモルモット中耳病変
 31回日本基礎耳科学会 1984.2.17-18 広島
 西澤伸志、平出文久原田博文、井上鉄三(防医大)
     緒言:頭頚部腫瘍に放射線治療を施行すると、滲出性中耳炎を合併することがある。今回、私どもはモルモットの耳管咽頭口を中心に治療用のコバルト60を照射し、中耳粘膜上皮の形態学的変化を走査電子顕微鏡で観察し、その表面微細形態を検討した。・・・以下省略。

2.The Fine Surface View of the Normal Guinea Pig Middle Ear Mucosa .
 Fifth Asia-Oceania Congress of Otorhinolaryngological Societies  (October 9- 14, 1983 Seoul Korea) 
 S. Nishizawa, F Hiraide and T Inouye. Department of Otolaryngology, National Defense  Medical College, Tokorozawa, Japan 
      
The distribution pattern of ciliated cells in the normal mucosa of the guinea pig middle ear was determined by means of scanning electron microscope. In general, the density of ciliated cells gradually decreased from the tympanic tubal orifice of the eustachian tube to the tympanic bulla and to the surface of the eustachian tube was found to consist of ciliated and secretory cells. A major tract formed of groups of ciliated cells was connected with the tympanic orifice of the eustachian tube, on the other hand, a finger-like projection of ciliated cells extended from the orifice of the eustachian tube across the bony ridge to the labyrinthine bulla. The dorsal bulla, mastoid bulla and cochlea seemed to be mainly occupied by non-ciliated cells. The surface shapes and sizes of non-ciliated cells were variable. There were numerous microvilli on the non-ciliated cell surfaces along the boundaries of the ciliated cells.

1.モルモット中耳粘膜上皮の表面微細構造について
 30回日本基礎耳科学会 1983.2.18-19 大阪市
 西澤伸志、平出文久、井上鉄三、細川 智、沢田政道(防衛医大耳鼻科)
     モルモット正常中耳粘膜の分布状態および無線毛細胞の表面微細形態を主にヒトの中耳と比較して、検討した。中耳粘膜は走査型電子顕微鏡JSM-20にて観察した。線毛細胞は耳管鼓室開口部付近から前方にかけて蜜に、その周囲および鼓膜輪近くには島状に存在した。中耳腔後方、蝸牛の表面ではまれであった。耳管鼓室開口部付近では、長い線毛を有する細胞が主であった。開口部から離れると線毛は租となるが、細胞の表面は大きくなった。所々に分泌細胞がみられた。長い線毛の数は80−140本であった。

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